ChatGPTの便利な使い方・楽しい使い方・TIPS

チャットGPTとの会話のコツ

ChatGPTには知識や直接の答えではなく「意見」や「理由」を求めると効果的

ChatGPTは大量の学習データを基に、会話の返答を「確率」で生成する仕組みになっています。ある質問に対しても100%決まった答えを返すわけではなく関連性の高い様々な回答の情報を使って組み立てられるため、必ずしも正解になるとは限りません。

また、AI学習データはその情報のパターンや知識をデータ化したもので、出典元の情報を維持していないため、ChatGPTなどのAIはいわゆる「ネット上の情報ソース」を提示することができません。(Bing AIのように学習データ以外に検索インデックスなどを保有しているシステムの場合は可能)

そのため、AIの回答自体が怪しいときは「なぜその答えになったか理由を教えて」というような質問を加えることで、AIの判断の根拠がわかります。

ChatGPTでアニメやゲームのキャラクターなどを訪ねる際の注意
ChatGPTの学習データはインターネット上の複数の言語のページを基に利用されているが、ほとんどの情報は英語の学習データがもとになっているとのこと。日本語でChatGPTを利用することができるが、内部的には英語で生成された回答...
もうGoogleも解説ブログも要らないよね。ChatGPTにHTML、CSSコーディングをやってもらう方法
会話の流れを事前に伝え、こちらからコードを与えることで自分のサイトに即したコードをChatGPTが作ってくれる。コードがあまり読めない場合なども代わりにChatGPTが確認してくれるのでめちゃくちゃ便利。実際は細かい表...

ChatGPTに質問するのではなく、作業を「指示」すると便利

「〇〇を教えて」よりも「〇〇を計算して」「〇〇の結果を100文字でまとめて」「誤りがあれば指摘して」などのように、具体的な作業を伝えることでより正確な回答を行えるようになることがあります。

ChatGPTにライトノベルを書いてもらうプロンプト
長い文章の場合、「章立て」→「各章の詳細」を聞いていくことで全体を書かせることができるけど、今回は各章で内容が一貫しなかった。一応初めに伝えた前提は章単位で守ってるっぽいので、もっと具体的に指定すればもう少し安定しそうではある...
ChatGPTにアイドルグループの曲の作詞をしてもらうプロンプト(GPT-4)
条件を加えると一応それも踏まえて作詞してくれる。さすがにこんな使い方で通用すると思う人はいないと思うけど、もう少し条件を詳細にすればアイデア出しや仮歌詞くらいには役立つのかな。曲名については「曲名(題号)については著作...
ChatGPTにプロジェクトマネージャとして働いてもらうプロンプト
前提をざっくり伝えるだけでも文句も言わず回答してくるのが偉い。聞き分けのいいアシスタントとしてなら実際に現場で機能する日が来るかも。PMBOKなどの具体的なプロセスに合わせてプロジェクトの進行を検証・回答させるとPMOのように...

ChatGPTには、自分が分かっている作業を「代行」させると効率的

上記の通り、単純に知識だけを求めるような使い方はあまり現在のチャットAIには向いていません。

その回答が正解かどうか自分自身でも判断がつかないようなものを得ようとするのではなく、自分はある程度の答えをわかっているけどやるのは面倒くさい作業などを代行させる、もしくは今知っていることより少し深い知見を求めることがAIを便利に使うコツと言えるかもしれません。

例えば
「メールの代筆などのテキストライティング」
「計画や設計などのアイデア出し」
「プログラミング、コーディング」
「(多少なら読める言語の)翻訳、意訳」
「語学や技術の学習のためのレクチャー」
などです。

このような作業はもともと自分でもある程度は作業ができるものですが、面倒でもあるものです。
AIチャットボットはこのような作業を文句も言わず粛々とやってくれるので、作業の効率化をするためには非常に便利です。

また、プログラミングや語学学習などの教師として利用するような場合も、全く知識ゼロの状態から進めようとするのは難しいと思います。
最低限、自分の「大体これくらいならわかる」というラインを把握しておき、知識を深めたい領域について複数の聞き方で解説してもらう、などの方法で進められるとより効果的だと思います。

ChatGPTでは分からないことを調べるのではなく、「面倒」「苦手」なことをやってもらう

前述の通り、ChatGPTをはじめとするチャットボットAIは作業の代行などで特に高い効果を期待できます。

従来のGoogleなどの検索エンジンを使った情報検索の場合、誰かが発信した誰かのための情報を探すことはできますが、それが自分に必要な情報かどうかの判断や、自分に必要な情報にするための編集や加工は自分で行う必要があります。

例えば、従来のGoogle検索エンジンなどで行う情報検索の場合、英語の翻訳などは例文の検索や機械翻訳でのおおよその翻訳はできますが、細かい希望通りにニュアンスを修正することはできません。

またプログラミングなどの場合でもインターネットには多くのサンプルコードなどがありますが、そのままでは動きません。自分の環境で動くプログラムにするには、内容を理解、判断して作り直す必要があります。

「初心者向け」や「誰でもわかる」というような謳い文句はただの宣伝材料でしかなく、Webサイトに掲載されている情報は誰が見ても同じ内容です。(当たり前ですね。)

これは本来、インターネットのWebページとして掲載されている情報がそもそも「あなたのために用意された答えではない」ことを意味しています。ここに従来のネット検索の大きな壁があります。

一方で、ChatGPTなどのチャットボットAIは「あなたのための答え、さらには結果を返す」ことが最大の強みです。
こちらから積極的に情報を提供し、何を行いたいかを伝えることで、そもそも手段についての疑問ではなく、その疑問の先にある結果まで処理することができます。

例えば、あるプログラムを修正して「文字の大きさを変えてみたい」と考えたとします。そのようなときは初めに「文字の大きさを変える命令」などを検索し、サンプルコードなどの例を真似てプログラムを書き換える作業を自分で行うような流れで作業する方が多いのではないでしょうか。
この時もし、間違いなくサンプル通りにコードを記述しているはずなのにエラーになってしまったらどうでしょうか。
何度もGoogle検索を繰り返して「文字の大きさを変える命令」の例をたくさん見つけ出し、その都度プログラムを書き換えてテストするのはとて非効率で無駄な行動です。

これを自分の力で解決するには根本的なプログラム構文や構造の理解が必要ですが、AIチャットボットであれば「作業自体を任せる」ことができます。

自分のコードとともに「文字の大きさを変えたい」という「目的」を伝えることでChatGPTはその意図を理解し、「結果」である文字の大きさが変更されたプログラムを返答してくれます。
質問の違いは簡単で、「構文の使い方、プログラムの書き方を教えて」と聞くのではなく、「〇〇にしたいのでプログラムを書いて」とお願いするだけです。

ネット検索はどうしても「手段(〇〇の使い方、〇〇の方法)」を探す行為になってしまいがちですが、ChatGPTでは同じように「手段」について質問をすると、答えがあいまいになりがちです。

このようなときは「〇〇のプログラムを書いて」「〇〇したい」「今、〇〇だけどどうすればいい?」のように、手段を考えること自体をChatGPTに丸投げしてしまったほうが良い「結果」のみが得られます。

あるテキストがChatGPTによって生成されたものかどうかを判定するツール

ChatGPTの開発元であるOpenAIより、あるテキストがChatGPTによって生成されたものかどうかを判定するツールが提供されています。

Just a moment...

こちらのツールは1,000文字以上の文章が対象となっています。短い文章をチェックしたい場合は直接ChatGPTに聞いてみる、という方法もあります。

ChatGPTを使って文書がAIによって書かれたものかをチェックするプロンプト(GPT-4、GPT-3.5での結果の違い)
学校の宿題や課題をAIに書かせたものかをチェックする例リリースされたばかりのGPT-4と従来のGPT-3.5では回答内容が異なった。ちなみに下記の例で挙げた文章はすべてChatGPTが生成したもの。ChatGPTの開発...
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